「語り歌」

 

久しぶりのライブ報告を。

228日(金)、館野公一・語り歌ライブがありました。

 

「語り歌」は館野さん独自のものです。私が初めて聞いたのは、岩手でやなぎさんが主宰した野外ライブ、今まで聞いたことがないタイプの音楽でとても新鮮でした。

 

この日のライブは、まずマンドリンの弾き語りから。数曲目から本領発揮の語り歌へ。

物語があり、歌と語りで紡がれていく、スートリーを追いながら、情景が見えてきて、その中に引き込まれていきます。その物語は、時に小説を読むように、時にメロディーとともに、時には話芸を聞くように、私の中に流れ込んできます。音楽のライブを聞くのとはちょっと違った感覚です。

 

物語は多彩です。

「箪笥」は、まるで落語のような左甚五郎の箪笥の話。ちゃんと落ちがあって楽しいお話です。

「小梅」は、20年以上飼った猫の話。小学生のお嬢さんについてきてから長い年月をともに過ごした猫が亡くなるまでを描いたせつない歌です。

「豚のごはん」は、コンビニのお弁当を餌にした豚から生まれた子豚が育たなくなったことを歌っています。怖い話です。

私が一番好きなのは「海辺のフォトグラファー」という曲、水俣で写真を撮り続けた外人の写真家を歌った曲、この曲は初めて聞いた時から心に残っていました。いろんな思いが湧き上がってきて、何とも言えない気持ちになる、凄いなと思います。確実に人の心に何かを伝える力を持った曲だと感じます。

 

この他、カバー曲さえ、しっかり語り歌になっています。お客さんとのやり取りも自然で、心地よい空間ができていきました。最後は水野がギターで入り、それもまたいい感じでした。

 

さて、この日のライブを見て、考えました。ライブって何だろうって。

何かを伝えたいという思いを持った人がステージに立ち、それをしっかと見届けて受け取る人がいて、そこに生まれてくるものがある、 それがライブ、生の触れ合い。そういう場をこそ、私は求めているのだと、改めて認識しました。そう実感できることは、そうそうあるものじゃないとわかっていますが、でも敢えて求め続けたいと思います。何かを伝えたい、何かを受け取りたい、そんな思いを持った人にたくさん出会いたいですね。

この日のライブに来てくれた私の友人からのメールに、「発信しなければ何も生まれない」とありました。

まさにその通り、発信し続けていきたいと思います。 なんて考えた夜でした。 

 

 

ところで本番が始まる前に、ふらっと町に出た館野さん、紅梅の枝を買ってきてくれました。なんだか粋ですねえ。

春はすぐそこかな。 (佳)

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コメント: 2
  • #1

    館野公一 (日曜日, 09 3月 2014 17:02)

    28日はありがとうございました。記事拝見するのが遅くなって失礼しました。
    きちんと聞いてくださってるなと思うと、こちらも力が入ります。
    「海辺のフォトグラファー」は、一部ではよく知られているユージン・スミスさんですが、レッドを一本飲んじゃう話とかの周辺部分を知った時に歌になりました。佳さんの「なんとも言えない気持ち」というのは、その辺りから発しているのではないかと感じます。歌の中ではあまり直接的に歌っていない「病い」も、そんなユージンさんの人を通した「周辺部分」として伝わっているのではないのかなあ。
    水野さんのギターも大変カッコよくって、録音しとけばよかったと思いました。
    また機会があれば歌わせてください。

  • #2

    czytaj więcej (金曜日, 03 11月 2017 21:25)

    odcinak